Claude Code
2026.07.02

プログラミング不要!行政書士のためのClaude Code活用・業務自動化ガイド

プログラミング不要!行政書士のためのClaude Code活用・業務自動化ガイド

プログラミング不要!行政書士のためのClaude Code活用・業務自動化ガイド

AIツールが急速に進化するなか、「プログラミングができないとAIは活用できないのでは?」と不安に感じている行政書士の先生は少なくありません。そんな中で注目されているのが、Claude Code(クロードコード)というツールです。

Claude Codeは一見「開発者向け」のように見えますが、実はノーコードで業務自動化や書類作成の効率化に活用できるツールです。本記事では、プログラミング経験ゼロの行政書士でも使えるように、Claude Codeの特徴と具体的な活用アイデアを分かりやすく解説します。


1. Claude Codeとは?行政書士にとってのメリット

Claude Codeは、AIアシスタント「Claude(クロード)」の開発・作業向けインターフェースです。もともとはエンジニアがコードを書くために使うことを想定した画面ですが、大容量のファイルを読み込ませて、まとめ・変換・生成をさせるのが得意という特徴があります。

1-1. 一般的なClaudeとの違い

  • 通常のClaude:チャット形式で会話しながら、文章作成・要約・アイデア出しなどを行う。
  • Claude Code:エディタ画面・フォルダ構造・ファイル一覧が表示され、
    複数ファイルをまたいだ編集や、自動生成・加工がしやすい。

行政書士の実務では、雛形(テンプレート)・依頼者情報・添付資料・チェックリストなど、複数のファイルを扱う場面が非常に多いはずです。Claude Codeは、こうした「ファイルをまとめて処理したい」というニーズと相性が良いツールです。

1-2. 行政書士がClaude Codeを使うメリット

行政書士にとっての主なメリットは次のとおりです。

  • プログラミング不要:指示はすべて日本語でOK。「~な書類を作成して」「~のフォーマットに変換して」と伝えるだけで動く。
  • テンプレート管理がしやすい:業務ごとの雛形をフォルダで整理し、案件ごとにコピーして使い回せる。
  • 大量のテキスト処理に強い:依頼者からのヒアリングメモ、法令抜粋、過去の書類などを読み込ませ、一気に整理・要約できる。
  • 手作業の転記作業を削減:入力フォームやヒアリングシートから、本書・別紙・添付書類のひな形へ自動反映させるワークフローを作れる。
  • 修正・追記が簡単:先生の好みの表現や事務所の書きぶりを学習させ、徐々に「事務所専用のAIアシスタント」のように育てられる。

2. Claude Codeの基本画面と考え方

ここからは、行政書士の先生が初めてClaude Codeを触ることを想定して、画面構成と考え方を説明します。

2-1. 3つの基本エリア

Claude Codeの画面は、大きく次の3つのエリアで構成されています。

  1. 左側:フォルダ・ファイル一覧
    案件フォルダ、業務別テンプレートフォルダなどを作成できます。
  2. 中央:エディタ(本文)
    Wordのように文章を編集するエリア。AIがここに新しいファイルを作成したり、既存ファイルを書き換えたりします。
  3. 下部:チャットエリア
    Claudeに日本語で指示を出す場所。「このフォルダの中の〇〇を一覧にして」「このテンプレの空欄を埋めて」などと伝えます。

イメージとしては、「ファイルも扱える高性能チャットAI」と考えると理解しやすいです。

2-2. 行政書士向けのおすすめ初期設定・フォルダ構成

最初から完璧を目指す必要はありませんが、次のようなフォルダ構成にしておくと、後々の運用がスムーズです。

/gyosei-office
  ├─ 00_common
  │    ├─ 事務所プロフィール.md
  │    ├─ 文章ルール(敬語・表現方針).md
  │    └─ ひな形_共通_表紙・挨拶文.md
  ├─ 10_consulting
  │    ├─ ヒアリングシート_標準.md
  │    └─ 報告書テンプレート.md
  ├─ 20_許認可
  │    ├─ 建設業
  │    ├─ 産廃
  │    └─ 古物商
  └─ 30_相続・遺言
       ├─ ヒアリングシート_相続.md
       └─ 家系図フォーマット.md

このように、「事務所共通」・「分野別」・「案件別」という3層構造で整理しておくと、Claude Codeに対しても指示が出しやすくなります。


3. プログラミング不要!Claude Codeの基本的な使い方

3-1. 日本語のプロンプト(指示文)だけでOK

Claude Codeという名前から「コード(プログラム)を書かないといけないのでは?」と思われがちですが、行政書士の先生が使う範囲では一切コードを書く必要はありません

基本的な操作は、すべて次のような日本語で行えます。

  • 「このフォルダの中身を確認して、ファイル名一覧を作ってください。」
  • 「ヒアリングシート_相続.mdの内容を読み込んで、入力欄のリストを表形式にしてください。」
  • 「この案件用に、ヒアリングシートと報告書テンプレートをコピーして、フォルダを作成してください。」
  • 「依頼者メモ.txtを読み込んで、相続関係と財産状況を箇条書きで整理してください。」

慣れてきたら、「作業手順」を丸ごと任せることもできます。

例)
「このフォルダにある『ヒアリングメモ_山田様.txt』を読み込んで、相続ヒアリングシートの形式に整理し直し、その内容をもとに、相続関係説明図のたたき台と、銀行提出用の説明文案を作ってください。」

このように、「どのファイルを使って」「何をしたいのか」「どんな形式で欲しいのか」を具体的に伝えることがポイントです。

3-2. 雛形(テンプレート)をClaude Codeに覚えさせる

行政書士業務でClaude Codeを活用するうえで最も重要なのが、事務所オリジナルのテンプレートをAIに覚えさせることです。

例えば、次のようなテンプレートをフォルダに整理して保存しておきます。

  • 相談受付票
  • ヒアリングシート(分野別)
  • 報告書フォーマット
  • 議事録の書式
  • 契約書の条文ひな形
  • 説明文・案内文の定型文

そのうえでClaude Codeに対し、

「このフォルダに入っているテンプレート一式を読み込んで、今後の案件では、ここに情報を差し込んで書類を作成してください。表現のトーンは、事務所プロフィール.mdの内容に合わせてください。」

と指示します。こうしておくことで、今後の案件で「事務所らしい書きぶり」で書類を自動生成しやすくなります


4. 行政書士向け・Claude Code具体的活用シーン

ここからは、「どんな業務で、どう使えるのか?」をイメージしていただくために、具体的な活用例を紹介します。

4-1. 許認可申請のヒアリングシート自動生成

許認可申請業務では、業種ごとに求められる情報が異なります。しかし、ヒアリングシートの構造はある程度パターン化できます

例えば、建設業許可であれば、

  • 会社情報
  • 役員情報
  • 経営事項審査に関する情報
  • 専任技術者の資格・経歴
  • 財務情報

などです。これをもとに、Claude Codeに次のように指示します。

「建設業許可申請に必要な情報を整理したヒアリングシートを作成してください。見出しは『1. 会社情報』『2. 役員情報』のように番号付きとし、それぞれの項目ごとに『依頼者への質問文』と『記入欄』を用意してください。事務所の書き方は、事務所プロフィール.mdに合わせてください。」

こうすることで、ヒアリングシートのたたき台を自動作成できます。作成されたテンプレートを修正しながら、事務所標準の書式に育てていけばOKです。

4-2. 依頼者ヒアリングメモから申請書ドラフトを作る

実務では、先生やスタッフがメモ書きでヒアリング内容を残すことが多いと思いますが、そのままでは申請書に転記するのが大きな負担になります。

Claude Codeを使えば、次のような流れで自動化が可能です。

  1. ヒアリングメモ(テキスト)をClaude Codeにアップロード
  2. 「ヒアリングシート」の形式に整理し直すよう指示
  3. 整理された内容をもとに、申請書の下書きを自動生成

具体的な指示例は次のとおりです。

「この『ヒアリングメモ_建設業_山田様.txt』を読み込んで、建設業ヒアリングシート.mdの構成に合わせて情報を整理してください。足りない項目があれば『不足情報』としてリストアップし、こちらから依頼者に確認できるようにしてください。そのうえで、申請書ドラフト_建設業.docxの構成を真似て、本文案を作成してください。」

このプロセスをテンプレート化しておけば、新しい案件ごとに同じ流れを再利用できるようになります。

4-3. 相続関係資料の整理と説明文作成

相続・遺言分野でも、Claude Codeは非常に有効です。特に、次のような作業の効率化に役立ちます。

  • 家系図情報の整理
  • 相続人関係説明図のたたき台作成
  • 金融機関向けの説明文作成
  • 相続関係の経緯を時系列で整理

例えば、メモ書きやLINEのやり取り、メール本文などをテキスト化し、Claude Codeにまとめて読み込ませたうえで、

「これらの情報から、相続関係を整理し、家系図情報を表形式でまとめてください。そのうえで、相続関係説明図の文章部分のドラフトを作成してください。金融機関向け説明文案も、同じ内容を分かりやすく説明する形で作成してください。」

と指示します。先生は内容のチェックと細かな修正に専念できるため、全体の時間を大幅に短縮できます。

4-4. 契約書レビューと条文案の自動生成

契約書のチェック・作成業務でも、Claude Codeは強力なアシスタントになります。事務所で使っている条文集やチェックリストをフォルダに保存しておき、

「この契約書案.pdfをテキスト化し、事務所の条文ひな形と比較しながら、リスクとなりうるポイントを洗い出してください。必要に応じて、追記・修正条文の案を作成してください。」

といった指示を出すことで、契約書レビューのたたき台作りが大幅に効率化できます。

もちろん、最終判断は先生ご自身が行う必要がありますが、「ゼロから目視で確認する」負担を減らせるだけでも大きな効果があります。


5. 行政書士がClaude Codeを安全に使うための注意点

AIツール全般に共通することですが、Claude Codeを実務で活用する際には、いくつかの注意点があります。

5-1. 個人情報・機微情報の取り扱い

  • 依頼者名や住所などの個人情報をそのままアップロードする場合、利用規約・プライバシーポリシーを必ず確認する。
  • 可能であれば、氏名や住所を匿名化・仮名化したうえで処理を行う。
  • 事務所内の規程(情報管理規程など)に、AI利用に関するルールを明文化しておく。

5-2. AIの提案を「鵜呑みにしない」

Claude Codeは非常に優秀なAIですが、法令の解釈や最新の通達などについて、常に正しいとは限りません。そのため、

  • 法的な判断は、必ず先生ご自身が原典(法令・通達・ガイドライン)を確認する。
  • AIが提案した条文・説明文は、「たたき台」として利用し、最終案は自らの責任で修正する。
  • 依頼者に対しては「AIを活用して効率化しているが、最終判断は専門家が行っている」ことを明示する。

5-3. 段階的な導入がおすすめ

いきなり本番案件で使うのではなく、まずは次のようなステップで段階的に導入することをおすすめします。

  1. 内部資料のみで試す
    事務所プロフィールやマニュアル、過去の案件を匿名化したデータなどでテスト。
  2. テンプレート作成に使う
    新しいヒアリングシートや説明文の雛形を作る用途で活用。
  3. 実務の一部工程を任せる
    ヒアリングメモの整理や、報告書のたたき台作成など、リスクの低い部分から活用。
  4. 運用ルールを整備する
    うまくいったパターンをマニュアル化し、事務所としての標準フローに組み込む。

6. Claude Codeを使った「業務自動化」の考え方

「業務自動化」と聞くと、プログラミングやシステム開発をイメージされるかもしれませんが、Claude Codeを使えば、日本語の指示とテンプレート設計だけで、かなりの部分を自動化できます

6-1. 自動化の基本ステップ

行政書士業務をClaude Codeで自動化する流れは、おおむね次の4ステップです。

  1. 繰り返し発生している作業を洗い出す
    例:ヒアリングメモの整理、各種申請書のドラフト作成、報告書の定型部分作成 など。
  2. 共通するフォーマット(テンプレート)を決める
    例:ヒアリングシートの構成、申請書のアウトライン、説明文の書き方。
  3. Claude Codeに「手順」を教える
    どのファイルを読み込み、どう変換し、どのテンプレートに差し込むかを、丁寧に指示する。
  4. うまくいったパターンを再利用する
    プロンプト(指示文)をテンプレートとして保存し、案件ごとに使い回す。

6-2. プロンプトテンプレートの例

Claude Codeでの業務自動化のコアになるのが、「プロンプトテンプレート」です。例えば、許認可申請用に次のようなテンプレートを作っておきます。

【目的】
依頼者のヒアリングメモから、許認可申請書のドラフトを作成する。

【前提】
- ヒアリングメモ(テキストファイル)がこのフォルダ内にある。
- 業務別のヒアリングシートテンプレートと申請書ドラフトテンプレートがある。

【あなたへの依頼】
1. フォルダ内のヒアリングメモを読み込み、業務別ヒアリングシートの構成に合わせて情報を整理してください。
2. 不足している情報は「不足情報リスト」としてまとめてください。
3. 整理した情報をもとに、申請書ドラフトテンプレートに沿って本文案を作成してください。
4. 最後に、生成したファイル一覧と、それぞれの簡単な説明を出力してください。

このような「型」を作っておけば、案件ごとにファイル名や業務名を入れ替えるだけで、同じ流れを再現できます


7. 行政書士がClaude Codeを最大限活用するコツ

7-1. 「人に指示を出す」ように具体的に伝える

Claude Codeにうまく動いてもらうコツは、人間のスタッフに仕事をお願いするイメージで、丁寧かつ具体的に指示を出すことです。

  • 目的(何をしたいのか)
  • 前提(どのファイルを使うのか・どの業務か)
  • 手順(1→2→3のように段階的に)
  • アウトプットの形式(箇条書き/文章/表/ファイルなど)

これらを明確にして伝えるほど、行政書士の実務で使えるレベルのアウトプットが返ってくるようになります。

7-2. 「事務所の書き方」を教え込む

AIの文章は、そのままだと「一般的なビジネス文書」になりがちです。行政書士事務所としての色を出すには、

  • 事務所の方針・理念
  • 依頼者への説明スタイル(やさしく/丁寧に/専門用語をかみ砕く など)
  • よく使う表現・敬語パターン

をまとめた「文章ルール」ファイルを作成し、Claude Codeに読み込ませたうえで、

「文章ルール.mdに沿ったトーンと表現で文章を作成してください。」

と指示しましょう。これにより、回を重ねるごとに事務所らしい文体が定着していきます。

7-3. スタッフと共有し、事務所全体の標準ツールに

Claude Codeを先生お一人で使うだけでなく、事務所全体の標準ツールとして取り入れることで、さらに大きな効果が得られます。

  • プロンプトテンプレートを共有フォルダに保存
  • 業務フローとセットでマニュアル化
  • 新人教育にも活用(AIに質問しながら学べる環境づくり)

こうした取り組みによって、「人に依存しない業務品質」に近づけていくことができます。


8. まとめ:Claude Codeで行政書士業務を賢く自動化しよう

本記事では、「プログラミング不要!行政書士のためのClaude Code活用・業務自動化ガイド」と題して、Claude Codeの基本的な考え方と具体的な活用シーンをご紹介しました。

ポイントを振り返ると、次のとおりです。

  • Claude Codeはファイルを扱える高性能チャットAIであり、行政書士の実務と相性が良い。
  • プログラミングは不要で、日本語の指示とテンプレート設計だけで業務自動化が進められる。
  • ヒアリングシート作成、申請書ドラフト、相続関係整理、契約書レビューなど、多くの業務で活用できる。
  • 個人情報の取り扱いや法的判断には注意しつつ、「たたき台づくり」をAIに任せるのが現実的な使い方。
  • プロンプトテンプレートと事務所独自の文章ルールを整えることで、事務所らしいAIアシスタントを育てられる。

AIツールは、「使いこなせる人」と「そうでない人」で、今後ますます生産性の差が開いていくと言われています。しかし、行政書士がClaude Codeを活用するうえで、プログラミングスキルは一切必要ありません。必要なのは、

  • 自分の業務を整理して言語化する力
  • 人に説明するようにAIに指示を出す力
  • うまくいったパターンをテンプレート化して再利用する工夫

この3つです。最初は小さなところからで構いませんので、ぜひClaude Codeを使って、事務所の業務自動化・効率化に取り組んでみてください。

Claude Codeのより具体的な画面操作や、行政書士向けの実演デモについては、以下の動画も合わせてご覧ください。

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