Claude Code
2026.06.01

Excel・手作業から脱却!税理士がClaude Codeで自分専用の業務システムを構築する方法

Excel・手作業から脱却!税理士がClaude Codeで自分専用の業務システムを構築する方法

Excel・手作業から脱却!税理士がClaude Codeで自分専用の業務システムを構築する方法

税理士業務では、申告書作成や試算表作成、年末調整、顧問先管理など、膨大な事務作業が発生します。多くの事務所では、いまだにExcelや紙ベースの管理、手入力作業に大きく依存しており、「わかってはいるけれど、なかなかシステム化に踏み切れない」という声が少なくありません。

そこで注目したいのが、対話型AIと開発環境が一体となった「Claude Code」です。これは、エンジニアでなくても、AIと会話しながら自分専用の業務システムやツールを構築していける、新しいタイプの開発パートナーです。

本記事では、税理士・会計事務所の先生方を対象に、Excelや手作業から脱却し、Claude Codeを活用して自分専用の業務システムを作る具体的なステップをわかりやすく解説します。


1. なぜ今、税理士が「Excel脱却」を考えるべきなのか

1-1. Excel・手作業の限界

多くの会計事務所では、次のような業務がExcelで行われています。

  • 顧問先ごとの業務スケジュール管理(決算・申告期限、年末調整、償却資産申告など)
  • 報酬請求・入金管理
  • 作業チェックリスト、進捗管理
  • 職員ごとの担当先管理、工数管理
  • 紙資料のスキャン・ファイル名付与ルールをExcelでメモ

Excelは柔軟で便利ですが、次のような問題を抱えがちです。

  • ファイルが乱立し、どれが最新版か分からなくなる
  • 入力ミス・数式の崩れに気づきにくい
  • 人が変わると運用ルールが引き継がれない
  • 情報が「人」と「ファイル」に依存し、組織としての生産性が上がりにくい

特に、職員数が増えたり、顧問先が増えたりすると、Excel管理は必ずボトルネックになります。

1-2. 既存のクラウドシステムだけでは埋まらない「最後の1マイル」

近年は、会計・税務・人事労務のクラウドサービスが非常に充実してきました。しかし、どれだけシステムを導入しても、次のような「最後の1マイル」は残りがちです。

  • 各システムのデータをまとめて管理したいが、ちょうどいいツールがない
  • 自事務所ならではのチェックリストや運用ルールを、既存システムに載せきれない
  • ちょっとした帳票・レポート・ダッシュボードを作るのに、毎回Excelに出して手作業

ここを埋めるのが、「自分専用の業務システム」です。とはいえ、ゼロからシステム開発となると、多くの税理士にとってハードルが高く感じられるでしょう。

そこで役立つのが、AIと一緒に開発を進められるClaude Codeなのです。


2. Claude Codeとは?税理士にとってのメリット

2-1. Claude Codeの概要

Claude Codeは、対話型AI「Claude」が提供する、コード作成・修正に特化した開発モードです。ブラウザ上で、AIに指示を出しながらコードを書いてもらい、その場で動作確認をしていけます。

税理士にとって重要なのは、「プログラミングの専門家でなくても、業務の流れと要件さえ伝えれば、AIがそれをコードに落とし込むサポートをしてくれる」という点です。

2-2. 税理士が感じる3つの大きなメリット

  1. 自分の頭の中の業務フローを、そのままシステム化できる
    「顧問先ごとに、このタイミングでこのチェックをして、完了したらここに記録して…」といった自事務所の運用を、Claudeに日本語で伝えれば、AIがテーブル設計や画面イメージ、処理ロジックを一緒に考えてくれます。
  2. 小さく始めて、使いながら育てられる
    いきなり完璧なシステムを作る必要はありません。まずは「顧問先管理だけ」「年末調整の進捗管理だけ」といった小さなツールから始め、現場のフィードバックをもとに改良していけます。
  3. カスタマイズ性が高く、外注よりもスピーディー
    外部のシステム会社に依頼すると、要件定義・見積もり・開発・テストで数ヶ月かかることも珍しくありません。Claude Codeなら、先生自身がその場で「ここをこう変えて」と会話しながら修正し、すぐに試せます。

3. 税理士がClaude Codeで作れる「自分専用業務システム」の具体例

3-1. 顧問先管理・締切管理システム

税理士業務でもっとも重要なのが、「期限管理」です。例えば、次のような機能を持つシステムをClaude Codeで構築できます。

  • 顧問先ごとの基本情報(法人/個人、決算月、担当者、料金プランなど)の登録
  • 申告期限、年末調整、償却資産税、法定調書などの業務スケジュール自動生成
  • 進捗状況(資料回収済・入力済・チェック済・申告済など)のステータス管理
  • 担当者別・月別の作業量を可視化するダッシュボード
  • 期限が近づいた業務のアラート機能(メール・チャットツール連携など)

これらは、従来Excelで管理されていた内容をベースに、先生の事務所用にカスタマイズされたWebアプリとして実装できます。

3-2. 年末調整・法定調書の進捗管理ツール

年末調整や法定調書の時期は、事務所全体が繁忙期になります。Excelで「依頼済/回収済/入力済/チェック済」といった一覧表を管理している事務所は多いですが、Claude Codeを使えば次のようなシステムにできます。

  • 顧問先ごとに年末調整対象者数や資料状況を一元管理
  • 担当職員ごとのタスク一覧を自動生成
  • 進捗状況を色分けしたガントチャートやカレンダー表示
  • 未回収先への自動リマインドメール送信(※メールシステムとの連携)

こうした仕組みは、オリジナルの「年末調整ダッシュボード」として、事務所の実情に合わせて作り込んでいけます。

3-3. 報酬・入金管理、請求書自動発行ツール

報酬管理も、Excelに依存している事務所が多い領域です。顧問料の請求漏れや入金チェックの抜け漏れは、事務所の収益に直結します。Claude Codeを使えば、次のようなシステムが考えられます。

  • 顧問先ごとの報酬条件(顧問料、決算料、オプション業務)をデータベース化
  • 毎月の請求額を自動計算し、請求書(PDFやCSV)の自動生成
  • 入金データ(銀行CSV)との突合チェック
  • 未入金リストの自動抽出、催促メールのテンプレート化

会計ソフトや請求サービスを使っていても、「最後の管理」はExcelで行っていることが多いため、この部分だけを自作システムで補完するという考え方が有効です。


4. Claude Codeで業務システムを作るステップ

4-1. ステップ1:現状のExcel・手作業を洗い出す

まずは、いきなり開発に入らず、次のような観点で現状を整理します。

  • どの業務で、どのExcelファイルや紙のチェックリストを使っているか
  • その中で「ミスが起きやすい」「時間がかかる」「属人化している」部分はどこか
  • 「ここが自動化・システム化されたら楽になる」と感じるポイントはどこか

この洗い出しが、そのままClaudeへの「要件説明」になります。専門用語やIT用語は不要で、「実際の業務の流れ」を日本語で書き出せば十分です。

4-2. ステップ2:Claude Codeに要件を伝える

次に、Claude Codeを開き、次のような形で指示を出します。

私は税理士です。顧問先の決算・申告期限や年末調整の進捗をExcelで管理しています。

このExcelをもとに、ブラウザ上で動く簡単な業務管理システムを作りたいです。

要件は次の通りです:
- 顧問先ごとの基本情報を登録・編集できる
- 申告・年末調整などの期限と進捗ステータスを管理できる
- 担当者別に自分のタスク一覧を確認できる

初心者でも分かるように、必要なファイル構成とコードを提案しながら一緒に作ってください。

このように、「何に困っていて、どうしたいか」を丁寧に伝えるほど、Claudeは適切な提案とコードを返してくれます。

4-3. ステップ3:AIが提案する構成案を一緒にブラッシュアップ

Claude Codeは、要件をもとに次のような提案をしてきます。

  • 使用する技術(例:簡易なWebアプリなら、HTML/CSS/JavaScriptやPythonなど)
  • データベース設計(顧問先テーブル、タスクテーブルなど)
  • 画面レイアウトの案

提案を読んで、「こうしたい」「ここは不要」「この項目を追加したい」と感じた点をそのままフィードバックしてください。AIはそれに応じて、設計やコードを何度でも書き直してくれます。

4-4. ステップ4:サンプルデータで動作確認し、改善を重ねる

最初から完璧を目指す必要はありません。Claude Codeが作ってくれた最小限のシステムに、数件のサンプル顧問先を登録してみて、「実務で使えるか」を試します。

使ってみると、必ず次のような気づきが出てきます。

  • この項目を追加したい
  • この条件で絞り込み検索ができると便利
  • 一覧画面でこの順番に並んでいてほしい

そのたびに、「この画面に○○を追加してください」「この条件で並び替えてください」とClaudeに伝えれば、コードを修正した案を提示してくれます。このサイクルを回すことで、「自事務所の業務にフィットしたシステム」に育っていきます。


5. 非エンジニアの税理士がClaude Codeを使いこなすコツ

5-1. 「正しいプログラム」を書こうとしすぎない

多くの先生が不安に思うのが、「自分はプログラムが分からないから、AIが出してくるコードを評価できない」という点です。ここでのポイントは、コードの中身をすべて理解する必要はないということです。

税理士にとって大事なのは、「業務フローとして正しいか」「ミスを減らせるか」「職員が使いやすいか」です。コードの正しさやバグの修正は、基本的にClaudeに任せ、業務要件の観点からフィードバックすることに専念しましょう。

5-2. 小さいツールから始める

いきなり「事務所全体の統合システム」を作ろうとすると、要件整理だけで疲れてしまいます。おすすめは、次のような小さなテーマから始めることです。

  • 「年末調整の顧問先一覧+進捗管理」だけのツール
  • 「決算予定の顧問先を月別に一覧表示する」だけのツール
  • 「顧問先の基本情報台帳(住所・担当者・料金など)」だけの管理画面

小さな成功体験を積むことで、「AIにこう伝えれば、こう動いてくれる」という感覚が掴めてきます。その後で、徐々に機能を拡張していけば大丈夫です。

5-3. セキュリティと個人情報への配慮

税理士業務では、顧問先の機密情報や個人情報を扱います。Claude Codeを使う際には、次の点に注意してください。

  • 実際の顧問先名や個人情報を、AIに直接送信しない
  • 設計やコードの相談は「架空のデータ」や「匿名化したサンプル」で行う
  • 完成したシステムを本番運用する際は、事務所内のネットワークやクラウド環境のセキュリティポリシーを確認する

AIはあくまで「設計と開発のアドバイザー」として使い、実データの取り扱いは、事務所内のルールに基づいて慎重に行いましょう。


6. 税理士がClaude Codeで業務システムを作るときのおすすめ構成イメージ

最後に、税理士が自分専用の業務システムを作る際の、現実的で始めやすい構成イメージを紹介します。

6-1. 技術選定の一例

  • フロントエンド:HTML/CSS + JavaScript(Reactなどのフレームワークも、Claudeに任せれば利用可能)
  • バックエンド:Python(FlaskやFastAPIなどの軽量フレームワーク)
  • データベース:SQLiteやPostgreSQL(小規模な事務所であれば十分)

これらの技術要素は、先生がすべて理解している必要はありません。「ブラウザで動く業務システムを作りたい。おすすめの構成と理由を教えて」とClaudeに聞けば、メリット・デメリットを踏まえた提案をしてくれます。

6-2. データ構造の基本パターン

税理士業務でよく出てくるデータ構造の例は、次の通りです。

  • clients(顧問先)テーブル:名称、区分、決算月、担当者、報酬プラン など
  • tasks(タスク)テーブル:顧問先ID、業務種別(決算、年末調整など)、期限、ステータス など
  • fees(報酬)テーブル:顧問先ID、請求月、金額、入金状況 など

これらをどう設計すべきか、具体的なテーブル定義やサンプルデータも、Claude Codeに聞けばコード付きで提案してもらえます。


7. まとめ:Excel脱却の一歩を、Claude Codeと一緒に踏み出す

税理士事務所の生産性向上や働き方改革を進めるうえで、Excelと手作業からの脱却は避けて通れません。しかし、既製のシステムだけでは自事務所の運用にフィットせず、かといってゼロからシステム開発を外注するのもハードルが高い——そんなジレンマを抱えている先生は多いはずです。

Claude Codeは、そのジレンマを解消する新しい選択肢です。

  • 日本語で業務フローや困りごとを伝えると、AIがシステム構成とコードを提案してくれる
  • 小さなツールから始めて、現場の声を反映しながら育てていける
  • 自事務所ならではのチェック・運用ルールを、そのままシステムに落とし込める

まずは、現在Excelで管理している表やチェックリストを1つピックアップし、「これをブラウザで動くシンプルな管理画面にしたい」とClaude Codeに相談してみてください。そこから、先生の事務所にぴったりの「自分専用業務システム」づくりが始まります。

Excelから脱却し、ミスとムダを減らした税理士業務へ。Claude Codeを、先生の心強い開発パートナーとして活用してみてはいかがでしょうか。

詳しいイメージや実際の活用シーンについては、こちらの動画も参考になります。
https://youtu.be/MDKJA5lqELo?si=bX5t8NNeb_ErYWPN

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