Copilot対応!Power AutomateでAIを使って自動化フローを作成する方法【初心者向け完全ガイド】
Copilot対応!Power AutomateでAIを使って自動化フローを作成する方法
この記事では、Microsoft Copilot と Power Automate(パワーオートメイト)を組み合わせて、AI を活用した自動化フローを作成する方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
「Copilot 対応の Power Automate をどう使えばいいのか分からない」「AI を仕事の自動化に使ってみたい」という方に向けて、具体的な手順と活用アイデアをまとめました。
1. Power Automate と Copilot でできること
1-1. Power Automate とは?
Power Automate は、Microsoft が提供するクラウド型の自動化サービスです。
複数のアプリやサービスをつなぎ合わせて、「〇〇が起きたら△△する」という仕組み(フロー)をノーコード/ローコードで簡単に作成できます。
たとえば、次のような自動化が可能です。
- Outlook に特定の件名のメールが届いたら、Teams に通知を送る
- フォームの回答を自動的に Excel や SharePoint リストに保存する
- 毎日決まった時間にリマインドを Teams へ投稿する
1-2. Copilot と連携すると何が変わる?
Copilot は、自然な日本語で指示するだけでフロー作成をサポートしてくれる AI アシスタントです。
従来は「どのコネクタを使うか」「どのトリガーを選ぶか」などを手作業で設定する必要がありましたが、Copilot を利用すると、文章ベースの要件から自動的にフローの雛形を作成してくれます。
Copilot 対応の Power Automate でできることの例:
- 「SharePoint リストにアイテムが追加されたら、担当者に Teams で通知するフローを作って」と指示して自動生成
- 既存フローに対して「エラーが起きた時だけメールを送るようにして」と修正を依頼
- 作成したフローの説明文(ドキュメント)を Copilot にまとめてもらう
これにより、Power Automate を初めて触る人でも AI のサポートを受けながらフロー作成が可能になります。
2. Copilot 対応 Power Automate を使う準備
2-1. 必要なライセンスと環境
Copilot と連携した Power Automate を利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
- Microsoft 365 アカウント(企業/教育機関アカウント)
- Power Automate の利用権限(多くの場合、Microsoft 365 Business / E3 / E5 などに含まれます)
- Copilot for Microsoft 365、または Copilot 機能が有効化されているテナント
社内テナントで Copilot が利用できるかどうかは、管理者(IT 部門)に確認してください。
2-2. Power Automate へのアクセス方法
ブラウザから Power Automate にアクセスする手順は次の通りです。
- ブラウザで https://make.powerautomate.com にアクセス
- Microsoft 365 のアカウントでサインイン
- 左側メニューから「ホーム」や「マイ フロー」を確認
Copilot が有効な環境では、画面上に Copilot 用の入力ボックス(「Copilot に聞く」など)が表示されます。
3. Copilot で AI 自動化フローを作る基本ステップ
3-1. まずは「やりたいこと」を日本語で書く
Copilot 対応の Power Automate では、最初にやりたいことを自然な日本語で説明することから始めます。
ポイントは、トリガー(きっかけ)とアクション(やりたい処理)をできるだけ具体的に書くことです。
例:
- 「Outlook で『請求書』という件名のメールが届いたら、その添付ファイルをOneDriveに保存して、保存先のリンクを Teams で経理チームに通知するフローを作って」
- 「Microsoft Forms のアンケート回答が送信されたら、内容を要約して担当者にメールする自動化フローを作成して」
このような文章を Copilot に入力すると、Copilot が内容を解析し、自動化フローの素案を生成してくれます。
3-2. Copilot が提案したフロー構成を確認・修正
Copilot がフローの構成案を示したら、次の点を確認します。
- トリガーは意図したものになっているか(例:メール受信時 / フォーム送信時)
- 接続先アプリ(Outlook・Teams・SharePointなど)は正しいか
- アクションの流れ(保存 → 通知 → ログ記録など)はイメージ通りか
もし違っている箇所があれば、その場で Copilot に対して次のように修正依頼ができます。
- 「Teams の通知先を『経理チャンネル』ではなく『営業チャンネル』にして」
- 「メールの件名に『要確認』という文字を含めて」
- 「保存先のフォルダ名を『請求書2024』に変更して」
Copilot は会話形式で修正に応じてくれるので、細かい設定を画面から一つひとつ探さなくても、対話的に調整できます。
3-3. コネクタの認証とテスト実行
初めて利用するアプリ(Outlook、Teams、OneDrive、SharePoint など)をフローに組み込む場合、コネクタの認証が必要です。画面の指示に従って「接続の作成」「サインイン」を行いましょう。
フローが完成したら、必ず テスト実行 を行います。
- Power Automate の画面右上にある「テスト」をクリック
- 「手動でテスト」または「自動でテスト」を選択
- トリガーに合わせて、実際にメール送信やフォーム回答を行う
- 各ステップが「成功」と表示されるか、期待通りの動作になるか確認
エラーが出た場合は、Copilot に対して「なぜエラーになっているか教えて」「このフローのエラーを直して」と相談すると、原因候補と修正案を提案してくれます。
4. Copilot × Power Automate の具体的な活用例
4-1. メール処理の自動化(AI 要約+通知)
大量のメールをすべて目視で確認するのは非効率です。Copilot 対応の Power Automate を使えば、重要メールだけを AI で要約し、必要な情報だけを抽出して通知するフローが作成できます。
Copilot への指示例:
Outlook で取引先からのメールが届いたら、本文を要約し、重要なポイントを3つにまとめて Teams の「営業部」チャネルに投稿するフローを作ってください。
このように依頼すると、Copilot は次のような構成のフロー案を提示します。
- トリガー:Outlook でメールを受信したとき
- アクション1:メール本文を AI に送信して要約を生成
- アクション2:Teams の指定チャネルに、要約結果を含むメッセージを投稿
あとは、対象アドレスや条件(送信元ドメイン、件名のキーワードなど)を Copilot に指定するだけで、自動で重要メールのエッセンスだけが共有される仕組みが構築できます。
4-2. フォーム回答の整理と AI 解析
アンケートや問い合わせフォームの回答を、AI で分析・分類してくれるフローも簡単に作成できます。
Copilot への指示例:
Microsoft Forms の「お問い合わせフォーム」に回答が送信されたら、その内容を AI で「クレーム」「要望」「質問」に分類し、分類結果を含めて Excel に書き込むフローを作成してください。
Copilot は、Forms コネクタ、Excel コネクタ、AI のテキスト分類アクションなどを組み合わせてフローを提案してくれます。
これにより、問い合わせ内容の傾向把握や対応優先度の判断がしやすくなります。
4-3. 社内の定型報告を AI で作成
毎日の営業日報やプロジェクト進捗報告など、フォーマットは決まっているが作成が面倒なレポートは、Copilot と Power Automate の組み合わせで効率化できます。
例:
- 各メンバーが Teams で投稿した活動内容を集約
- AI に「1日の活動を要約して日報形式に整形」させる
- 整形結果を自動的に OneNote や SharePoint に保存
Copilot に対しては、
Teams の「営業活動」チャネルの投稿を1日分集めて、AI で日報形式に要約し、SharePoint の「日報ライブラリ」に Word ファイルとして保存するフローを作ってください。
と指示すれば、必要なコネクタと手順を提案してくれます。
5. プロンプト設計のコツ:Copilot にどう伝えるか
5-1. 良い指示(プロンプト)の基本構造
Copilot にフロー作成を依頼するときは、次の4点を意識して文章を作ると、より意図に近い自動化フローを提案してもらえます。
- トリガー:いつ/何が起きたら動作するのか
例)「メールが届いたら」「フォームの回答が送信されたら」「毎日9時になったら」 - データの対象:どのデータを扱うのか
例)「件名に『見積』を含むメール」「特定のフォーム」「特定の SharePoint リスト」 - AI にさせたい処理:要約・分類・翻訳など
例)「本文を要約」「感情を分析」「カテゴリ分け」「英訳」 - 最終的な出力先:どこに結果を残すか/通知するか
例)「Teams に投稿」「Excel に追記」「SharePoint に保存」「メールで送信」
この4点を盛り込んだプロンプトを意識することで、Copilot がより精度の高いフロー案を自動生成しやすくなります。
5-2. 具体例:悪いプロンプトと良いプロンプト
悪い例:
- 「メールを AI でなんとかして」
- 「フォームの結果を整理して」
これでは Copilot が「いつ」「どのデータを」「どう処理して」「どこに出力するのか」が分からないため、意図に合わない提案になりがちです。
良い例:
- 「Outlook で 特定の取引先からのメールを受信したら、本文を要約して、要約結果を Teams の営業チャネルに投稿するフローを作成してください。」
- 「Microsoft Forms の『顧客満足度アンケート』に新しい回答が送信されたら、その回答のコメント欄を AI で 『満足』『普通』『不満』の3つに分類し、結果を SharePoint リストに追記する自動化フローを作ってください。」
このように具体的に指示することで、Copilot は必要なコネクタやアクションを適切に選択し、ほぼそのまま使えるフロー案を生成してくれます。
6. AI 自動化フローを安全に運用するための注意点
6-1. 権限とデータ取り扱いに注意
Copilot 対応の Power Automate で扱うデータには、個人情報や機密情報が含まれる場合があります。以下の点に注意してください。
- フローを作成するアカウントの権限でアクセス可能なデータは、すべてフローからも操作可能になります
- 機密性の高いデータを外部サービスに送信する設定になっていないか確認
- AI に送るテキストの内容や、保存先のセキュリティレベルを事前にチェック
特に、外部とのメールやチャット内容を AI に送信する場合は、社内ポリシーに違反しないよう、IT 部門のガイドラインを確認しておきましょう。
6-2. 本番運用前にテストとレビューを徹底
AI を含む自動化フローは、想定外のデータが来たときに誤動作する可能性があります。次のプロセスを必ず挟みましょう。
- テスト用の環境やテストデータで十分に動作確認
- チームメンバーや上長にフローの内容と処理結果をレビューしてもらう
- 運用開始後も、しばらくは結果をモニタリングし、必要に応じて Copilot に改善を依頼
Copilot は、既存フローの説明や改善提案も行ってくれるため、運用しながら少しずつ品質を高めていくことができます。
7. まとめ:Copilot 対応 Power Automate で AI 自動化を始めよう
Copilot 対応の Power Automate を活用すれば、専門的なプログラミングスキルがなくても、AI を組み込んだ高度な自動化フローを素早く構築できます。
- Power Automate は、さまざまなアプリをつなぐノーコード自動化プラットフォーム
- Copilot を使えば、日本語でやりたいことを説明するだけでフローの雛形を作成可能
- メール要約、問い合わせ分類、日報作成など、AI と相性の良い業務を優先的に自動化すると効果が大きい
- プロンプトでは「トリガー」「対象データ」「AI 処理」「出力先」の4点を意識する
- 権限やデータ取り扱いに注意しつつ、テストと改善を繰り返しながら運用する
まずは、身近な業務の中から「毎日・毎週繰り返している作業」「情報整理に時間がかかっている作業」を洗い出し、Copilot 対応 Power Automate での自動化フロー作成にチャレンジしてみてください。
Copilot と会話しながらフローを組み立てていくことで、Power Automate の使い方そのものも自然と身に付いていきます。AI を味方につけて、日々のルーチンワークを大幅に効率化していきましょう。
本記事の内容とあわせて、こちらの動画も参考にしてみてください。実際の画面操作を見ながら、Copilot 対応 Power Automate のAI自動化フロー作成手順を学べます。
https://youtu.be/MDKJA5lqELo?si=bX5t8NNeb_ErYWPN